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モヒニアッタムとは?

南インド、ケララ州の伝統舞踊。美しさと優雅さが凝縮された踊りとして世界に知られています。 モヒニは「この上もなく魅惑的な」、アッタムは「踊り」を意味し、美しい女性が神々を魅了する様を踊りとして表現しています。かつてヒンドゥー教の神に使える巫女デバダシの踊りとして生まれ、ラースヤ(優雅で静的な動き)、官能的で繊細な動き、アビナヤ(顔の表情)、ムドラー(手の表現)といった多数のフォームの優美な融合がモヒニアッタムの特徴です。

 

一時滅びたこの巫女舞を復興させたのが偉大な王Swathi Thirunal、後に詩人のSri Vallathol。 Swathi Thirunal王の数々のコンポジションによって、このアートフォームは豊かに大成されました。 ケララの地形や自然、風景や気候、魅惑的な雰囲気、美しい大地がこの踊りに影響を与えています。ヤシの木などの背の高い木の揺れる動きや、海が波打つ様子、稲穂が風になびく様子が、優しく揺れる身体の動きに取り入れられています。恋愛がモヒニアッタムの基本となるテーマなのですが、その恋愛の対象とは他でもない神様です。神様への献身的な愛や慈悲、ヒロインの憂鬱、憤り、失笑などの感情表現が重要です。(Jayadevaの Gita Govindam が参考文献 )

    

公演はおもに女性の舞踊家によって一人で踊られます。演目は、祈願を表現したチョルカッタに始まり、テンポが早いジャティシワラム、拍子を変えて踊るティラーナ、身振りによる小作品のパダム、動きとその美しい表現を強調するヴァルナムなどで構成されます。